時間割づくり

時間割作成の進め方|7工程で手戻りを減らす実務手順

·更新: 2026.07.30
時間割作成の進め方|7工程で手戻りを減らす実務手順

時間割作成は「配置のセンス」ではなく工程管理の仕事です。中学校・高校・専門学校の教務担当として初回から確定までを回すとき、どの順番で何を確定させるかが決まっていれば、手戻りは大きく減らせます。ここでは実際の進め方を工程に分けて整理します。

全体の流れ

  1. 前提条件の収集(教育課程・担当・施設)

  2. 動かせない枠の固定

  3. 制約の厳しい科目から配置

  4. 残りの一般教科を配置

  5. 競合と偏りの点検

  6. 関係者レビューと修正

  7. 確定・配布・変更ルールの共有

この順序の要点は、自由度の低いものから先に置くことです。自由度の高い科目を先に置くと、後から動かせない科目が入らず、全体をやり直すことになります。

工程1:前提条件を集める

集める情報は次の通りです。抜けがあると後工程で必ず止まります。

  • 学年・学科・クラスごとの週あたり時数

  • 教員ごとの担当科目と担当クラス

  • 非常勤講師の出講可能日と時間帯

  • 特別教室・実習室・体育施設の数と使用条件

  • 学校行事、定期考査、短縮日課の予定

  • 教員の校務分掌による不在(会議、出張の定例枠)

紙やメールに散らばった情報を、この段階で1か所にまとめます。ここでの手間が後の調整コストを決めます。

工程2:動かせない枠を先に固定する

外部条件で日時が決まっているものを最初に埋めます。非常勤講師の出講枠、外部講師による授業、他校や事業所との連携、定例の全体会議などです。これらは交渉なしには動きません。

工程3:制約の厳しい科目から置く

次に、施設や教員が限られる科目を置きます。体育(施設数の制約)、理科・実習系(実験室と準備の制約)、家庭科・情報(特別教室の制約)が典型です。担当できる教員が1人しかいない科目もここに含めます。

置くときのチェックポイント

  • 同一施設が同時間に重複していないか

  • 実習系の前後に移動時間の無理がないか

  • 週2回以上ある科目が特定曜日に固まっていないか

工程4:一般教科を配置する

残りを埋めます。ここで意識するのは生徒側の負担配分です。同系統の科目が1日に集中しない、午後に負荷の高い科目が偏らない、といった観点で調整します。教員側では、連続コマ数の上限と空きコマの分散を確認します。

工程5:点検の観点

原案ができたら、次の観点で通しで点検します。ここを飛ばすと、配布後に指摘が集中します。

  • 教員の重複(同一時間に2クラス担当していないか)

  • 教室・施設の重複

  • 週時数が教育課程どおりに満たされているか

  • 特定教員に連続コマが偏っていないか

  • 移動を伴う授業の連続がないか

工程6:レビューは範囲を区切って依頼する

全教員に「見てください」と回すと、指摘が分散して収拾がつかなくなります。学年主任・教科主任に対象を絞り、確認してほしい観点を明記して依頼すると、修正が一巡で終わりやすくなります。

失敗しやすい点

  • 完璧な原案を目指して1人で抱える。 早めに粗い原案を出したほうが、修正の総量は減ります。

  • 変更ルールを決めずに配布する。 誰にどう申し出るかを決めていないと、口頭の変更依頼が個別に届き、最新版が分からなくなります。

  • 確定版の管理場所が複数ある。 参照先は1つに決めます。

次の行動

年度の作業に入る前に、上の工程1のリストで自校の情報を棚卸ししてください。工程3以降の作業時間が長いと感じている場合は、競合チェックを自動化する手段を検討する価値があります。

コマクラフトでは、条件を登録したうえで配置と点検を画面上で回せます。実際の進め方を自校の条件で確かめたい場合は、下のフォームから無料の操作デモをお申し込みください。操作デモのご案内を準備中です。完成後、ご登録いただいた方へメールでお知らせします。学校でのご利用は2027年5月まで無料です。

関連記事:時間割作成ソフトの選び方はじめて時間割を担当する人のための作り方学校全体で時間割を調整する手順

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